2009年1月22日木曜日

プログラミングに英語は必要か〜検索の有利と不利〜

前回は英語のエラーメッセージが目に入らないという話をした.

プログラミングに英語は必要か〜視界に入らないエラーメッセージ〜

残念ながら僕が会ったことのあるプログラマ(プロ・アマを問わず)は,多くの場合英語が苦手な人が多い気がする.

しかし,得意にならないまでもプログラミングのスキルアップを目指す上で,最低限の英語の能力は必須と言っていい.
それは,検索におけるヒット率に大きく関係する.

プログラミングがそこそこ分かってくると,プログラミングというのは多くの場合0から1を自分自身の力で生み出すというよりは,あちこちにある部品を拾ってきてコピペし,さらに自分なりの修正を加えることが早く正確なプログラムを書くコツだと言うことが分かる.
# もちろんコピペ元のコードの品質をチェックする技量は必要
また,エラーに遭遇したり困ったときには自力解決するよりも,先人達に同じ経験をした人がいないかを調べるのが普通である.

そして,その部品を探すときに使うのが検索エンジンなのだが,ここで日本語しか使えないのと英語も使えるというのでは,天と地ほどの差がある.

以前の記事でも書いた様に,プログラミングの世界の標準言語は英語である.エラーメッセージも普通は英語であるし,世の中に出回っているソフトウェアのドキュメントにしても,日本語版がないことはあっても英語版がないことは少ない.
また,もし日本語のサポートサイトがあっても,作者が英語圏の人だった場合,ドキュメントにしてもサポートにしても,日本語のサポートが受けられることは少ない.

こうした状況の中で日本語の文書しか読めない場合,非常に不利である.
例えば,英語のエラーメッセージでGoogle検索に書けた場合「日本語のページを検索」と「Web全体から検索」ではヒットする件数が圧倒的に違う.
試しに「"Segmentation Fault"」で検索してみたところ,日本語は75,000件程度,Web全体では1,500,000件程度ヒットした.
単純に20倍ほど違うのである.

これは,英語が読める人が英語を読めない人に比べて20倍の情報を参照できると言うことを意味している.
当然これらの中にはただの質問を投げただけのページや,中国語やドイツ語などの英語以外のページも含まれるが,それを考慮しても圧倒的な差になる.
そして,日本語で見つからなかった情報も英語なら手に入る可能性もある.

英語から逃げ続けているプログラマは,自分がすごく損をしていることを自覚した方が良いだろう.

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